商品の特徴について

ご購入前に必ずご確認ください

本商品は一つひとつ手作業で作られているため、同じデザインの商品であっても色、形、大きさ、重さ、表と裏の表情の差など全て微妙に異なり個性があります。焼物をはじめとした工芸手法によって作られた商品の特徴としてその個性と世界に一つだけの出逢いを楽しんでいただけたら幸いです。
当社で扱う主な素材について素材ごとの特徴やお取り扱いについて記載させていただきます。記載内容が原因による返品や交換は対応致しかねますので、予め該当する項目をご一読、ご了承いただいた上でお買い求めいただきますようお願い致します。

 

【陶磁器】

<はじめに>

一般的に焼き物は陶磁器と云われていますが、大きく「陶器」と「磁器」に分類されます。
「土もの」といわれる「陶器」は、陶土とよばれる粘土、つまり土が主な原料です。
一方「石もの」といわれる「磁器」は、陶石とよばれる岩石が主な原料となります。
原料の違いで、それぞれの性質は異なりますが、共通する項目を中心に以下に記載しておりますのでご確認ください。

 

<商品の顔つきや大きさなどの個品差について>

1.ピンホール(小さい穴)がある
焼成による過程で小さい穴ができる場合があります。

 

2.細かい黒点(鉄点)がある
粘土に鉄分や微生物などの様々な成分が含まれており、その中でも鉄分が焼成することで黒い点となって表面に出てくることがあります。

 

3.小石の飛び出しによる細かい凹凸がある
粘土の種類によっては粒度の粗い小石が多く含まれるものがあります。

 

それが焼成することで膨張して表面に出てくることがあります。
殺傷性のある突起や、カトラリーとの当たりが悪い凹凸は、研磨し滑らかに加工しております。

4.歪みがある・写真と形状が異なる
当社の商品は熟練した職人が手作業で一つずつ作り上げていますが、天候も含めた粘土のコンディションの差、成形時の僅かな力加減の差、焼成工程の窯に置く位置の違い等、様々な異なる条件の掛け合わせよって出来上がる形状に個体差が生じます。

 

5.色や質感が異なる
天然材料である粘土のロットによる状態の差、釉薬を施す場合は釉薬の膜厚の僅かな差、焼成工程の窯に置く位置の違いによる熱カロリーの差等によって、出来上がる色や質感に個体差が生じます。

 

6.白磁(白い磁器の器)の表面に細かい波のような模様がある
当社の白磁には釉薬を使用せず磁土が持つ本来の白さを活かした商品があります。こういった商品には製作時に波のような細かい模様が出る場合がありますが、ヒビなどの欠陥ではありません。

 

7.白磁(白い磁器の器)の表面の一部に光沢がある
当社の白磁には、その白さを保ち、汚れをつきにくくするため、仕上げに特殊なコーティングを施しております。器の形状によってコーティングの跡に光沢が出る場合があります。

 

<ご使用上の注意点>

1.製品の底部は研磨により平滑に仕上げておりますので、収納や運搬の際は崩れや落下にご注意ください。キズつきやすいテーブルなどの上ではマットやテーブルクロスなどを敷いてご使用ください。

2.食器を直接重ねると食器同士で傷つけることがあります。重ねる向きにご注意ください。器との間にクッション性のある布などを挟むことで、より破損を防ぐことができます。

3.高温での煮沸、湯煎は、破損の原因となりますのでお止めください。

4.直火、IHクッキングヒーターによるご使用はできません。

 

<お手入れ方法について>

1.日常のお手入れについて
使用後は内容物を入れたまま放置せず、速やかに家庭用中性洗剤で洗浄し、よく乾燥させてから収納してください。特に陶器は吸水性があるため、水分を多く含んだ食品を長時間入れた状態や、不十分な乾燥等はカビやシミ、臭いの原因となります。また、カレーやコーヒーなど色のあるものを入れると、貫入(陶磁器の一般的な特徴で、釉薬面に細かな亀裂が入ったもの)の隙間に色が沈着することがあります。使い込んだ愛着の印でもあり、陶磁器の世界ではこれを愛でる文化がありますが、気になる場合は食器用の漂白剤を使用し、説明書をよくお読みの上つけ置き洗いをお試しください。
永く美しくご使用いただくために手洗いをおすすめします。その際は、台所用合成洗剤を使用し、柔らかいスポンジや布などで洗ってください。
金属タワシや研磨剤付スポンジ、クレンザーなどは、製品の表面に悪影響を及ぼすため、ご使用にならないでください。

2.食器洗浄乾燥機のご使用について
白磁や釉薬で仕上げられた陶磁器については強度の面からご利用自体問題はありませんが、器同士が重なるように入れることで、洗浄中の振動等で食器同士がぶつかり合い破損したり亀裂が生じる場合があります。手洗いで洗浄いただくことをお勧めいたします。また、既にキズやヒビのある器が食器洗浄乾燥機の高温水による急激な温度変化がきっかけで割れてしまうことがあります。金継ぎなどで修復した器も同様です。ご使用の際は十分気をつけてください。
金、銀、ラスター(金属調仕上げ)を施した器等特殊な上絵加工を施した商品については、変色や剥離、キズの原因になりますので、必ず手洗いでの洗浄をお願いいたします。
※お茶道具や、一品制作の工芸作品等も破損しやすいため、食器洗浄乾燥機のご使用はご遠慮ください。

3.電子レンジのご使用について
金、銀、ラスター(金属調仕上げ)を使用した加飾があるもので電子レンジをご使用になると、火花がでて焦げ大変危険です。絶対にご使用にならないでください。
金、銀、ラスター(金属調仕上げ)の装飾が施されていない製品は、家庭用電子レンジでご使用いただけますが、オーブン・グリル・過熱水蒸気などの機能には対応していません。
空焚き、急熱急冷(※1)は、破損の原因となりますので、お止めください。
ヒビやカケの入った製品は、加熱中に割れる場合がありますので、使用しないでください。

※1「急熱急冷」の例として、以下の状況があります。
電子レンジなどで温めた後、すぐに水につけたり、冷えた流し台の上に直接置く。
冷凍庫や冷蔵庫から出してすぐに加熱する。

※お茶道具や、一品制作の工芸作品等も永くご使用いただくため、電子レンジのご使用はご遠慮ください。

4.オーブン、トースターのご使用について
「耐熱、オーブン可能」と説明があるものはオーブンやトースターをご使用いただけます。
ただし、急熱急冷は破損の原因になります。ご使用の際は十分気をつけてください。
また、金,銀,ラスター(金属調仕上げ)を施した器等特殊な上絵加工を施した商品については、変色や剥離の原因になりますのでご使用をお控えください。
※お茶道具や、極めて美術性の高い器等もオーブン、トースターのご使用はご遠慮ください。

5.蒸し器のご使用について
陶器も磁器もご使用いただけますが、使用後の急な冷却は破損の原因になります。ご使用の際は十分気をつけてください。また、金,銀,ラスター(金属調仕上げ)を施した器等特殊な上絵加工を施した商品については、変色や剥離の原因になりますのでご使用をお控えください。
※お茶道具や、一品制作の工芸作品等も、蒸し器のご使用はご遠慮ください。

6.メタルマーク(引っ掻き線)について
白磁(白い器)は金属製のナイフ、フォーク、スプーンなどで強くこすったり、擦ったりすると金属が削れて、鉛筆で書いたようなグレー筋の線が残ることがあります。

 

薄い場合はメラミンスポンジなどを使い、水をつけて軽くこすると取り除くことができます。繰り返し使用すると、コーティングの効果が徐々に薄くなります。
汚れがつきやすくなり、再度コーティングご希望の方はお気楽にお問い合わせ下さい。(別途有償となります。)
器をより長持ちさせるためには、別販売のARASカトラリー<樹脂製>のご使用をお勧めいたします。こちらからお買い求め頂けます→https://arasjp.com/

7.銀彩と表記のある器のご使用上の注意点(プラチナ彩とは異なります)銀彩は純銀を低火度で焼き付けたものです。その性質上高温な食材をのせたり、長時間ご使用にならなかったり、 濡れた食べ物を置いておかれますと硫化し黒く変色することがあります。(熱い料理、卵白、お酢等に反応するようですのでお気を付け下さい。)扱いは基本的に銀の器や銀のアクセサリー等と同様となります。
硫化膜(黒くなった部分)は体に悪影響を及ぼすものでは有りません。 そのままご使用いただいていれば、ゆっくりと薄くなっていきます。
黒くなった銀彩は柔らかい布や脱脂綿に「重曹(薄いもの)」や 「歯磨き粉(水で薄めたもの)」などを付けて軽く磨くと 元の輝きを取り戻すことができます。磨く場合は強く磨きすぎると銀自体もとれてしまいますのでくれぐれもご注意ください。使用していくうちに変化し銀の渋みが増します。

※長い間ご使用になられて金、銀、ラスター(金属調仕上げ)が剥げてしまった場合は、もう一度施して修復する事が場合によっては可能ですので、そのような時にはご相談下さい。
(有償になります。状態により修復不可能な場合も御座いますのでご了承下さい)

 

<商品のご予約、受注製作について>

全て同じ釉薬、土を使っても、毎回焼き色や風合いがことなります。ご注文時の写真と同じ商品をお作りできるというお約束ができません。あらかじめご了承ください。均一な表情のものは近似であればご対応可能な商品もございます。どうぞお気軽にお問い合わせください。