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結び(2020年)

素材: アルミ / 真鍮 / ナイロン
仕上げ: 塗装

「ハイアットセントリック金沢」のエントランスオブジェ「結び」をseccaが担当致しました。

日本の「結び」は「物を結ぶ」という以外に、人と人、心と心の関係をも「結び」として表され、特別な意味が付加されてきました。ご縁を表す「むすび」は、古くは「産霊(むすひ)」と呼ばれ、すべての物を生み出すご神威のことを表していました。このオブジェのコンセプトは水引に付加されているこのような意味を現代の手法と素材を用いて再解釈しています。

金沢にゆかりの深い梅花をモチーフとし、加賀梅鉢紋にも特徴的な5つの花弁を360度あらゆる視点でも鑑賞できるよう立体的な花詰意匠として盛り込みました。割り切れない数字は、今後のご縁がずっと続くようにとの思いも込められています。赤色に着色したアルミ製の丸棒と3Dプリントの樹脂パーツにより構成されており、これらは全てオリジナルで制作をしております。

人や技術が交流することで文化を育んできた創造都市金沢の玄関口に位置するこのホテルに、人の出会いが結ばれ新しい金沢を作っていく様を表現しています。