ISETAN新宿本店 展示販売スタート!

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2016.08.17

secca4年目はじめての展示販売が始まります!!

それに先立ち、ウェブサイトではseccaの考え方を少しだけご紹介したいと思います。


seccaではものづくりにおいて大切にしている事がいくつかあります。
その中でも今回の展示に関わる事を少しずつご紹介していきたいと思います。


まず最も大切にしていること
「作り手の表現を尊重する」


これはseccaらしいメーカーの在り方を考えた結果です。
seccaには一人で作家や表現者として十分生きて行ける人材が集まっています。
メンバーの多くは大手メーカーに勤務した経験を持ち、当然”辞めて”います。
辞めた理由はそれぞれですが、共通するのは「理想のものづくりができないから」です。
「理想」とは主観が非常に強い観念であり、大手メーカーのものづくりが悪いという意味では決してありません。
単に作り手として肌に合わなかっただけなのです。
大きな組織ではどうしても意思決定や業務連携などあらゆるチームプレーが縦割りになり、責任の所在も曖昧になってしまいがちです。
上で決まった事が降りてきて、それに基づき自分のアイデアを上に吸い上げる。
横からインプットを受け取り、自分のアウトプットを次に渡す。etc…
ビジネスとして参考になり学ぶべき点は大いにありますが、意思決定や意思伝達の複雑さが、作り手のものづくりへの愛情を空回りさせているように感じました。
作り手はエゴだと言われようが、最高のモノをユーザーに届けたいというシンプルな想いがモチベーションになります。


seccaでは小さな組織だからこそ、メーカーの理想のカタチをデザインしようと企んでいます。
その中でも今後最も大切にしたいのが、「作品」において作り手の意見や発想を最も尊重することです。
ものづくりへの愛情ほど、素晴らしいモノを生み出す種は無いと信じています。
また、ものづくりを愛する人ほど向上心が高く、他からの意見を真摯に受け止め、それを自分なりに咀嚼して吸収する力に長けていると思います。
同じ意識を持つ作り手が集まり、互いに厳しい意見を出し合い、質の高いアウトプットが互いの刺激になり、互いの技術を高めていく。そんな組織を目指しています。
作り手は怠けたいという欲を持つ者はまずいません。寧ろもっともっと納得いくモノが作りたい。直向きにそう考えているものです。
会社として作り手が最もパフォーマンスを発揮できる環境を徹底的に整えていく事が今後の目標です。


w_yanai_02Photo:Kazuhiro Morisaki



今回の展示では弊社「柳井色」全開の内容となっております。

柳井のこれまでを簡単に振り返ってみます。
柳井は以前大手メーカーのプロダクトデザイナーでした。
しかし、消費サイクルが早いマスプロダクションの世界に抵抗があり、「永く愛され続けるモノづくりがしたい」という想いを胸に陶芸の世界へ飛び込みました。
基本であるロクロ成形から学び、技術を習得していく中で、「自分にしかできない表現とは何か」と模索した結果導き出したのが、メーカー勤務時代に叩き込まれた3Dモデリング技術と手技を掛け合わせる事だったのです。

”3Dデータを使った陶芸”と言葉だけ聞くと、「楽をしている」「それは工芸じゃない」などと言われる事もしばしば。。
しかし、私たちデザイナーにとって3Dモデリングツールは職人が使うノミやカンナと全く同じ「単なる道具」なのです。
使う人の技術の積み上げがそのまま意匠に現れ、意図した造形を完成させるには試行錯誤が付き物です。

手仕事とデジタルツール、それぞれの良さを理解し、共に技術の高みを追求する柳井だからこそできる表現が存在します


w_yanai_01Photo:Kazuhiro Morisaki



そんな柳井が今回製作したのは茶碗や盃などロクロ仕事で全て手作業で製作したものから、3Dモデリングツールを使って、数学的な美しい曲線を駆使して製作したプレートまで取り揃えております。
アナログとデジタル両方の作品を同時にご覧いただくと、柳井の本質が見えてくると思います。

お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
心よりお待ちしております。



会場:ISETAN新宿本店本館 5F ウェストパーク
会期:8月24日(水)~9月6日(火)
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